【投資信託のきほん✨】基準価額とは?わかりやすく解説📈

基準価額とは?分かりやすく解説

「つみたてNISA、どの投資信託にしようかな〜」

と調べていると、表示されるこの金額💰
気になったことはありませんか?👀

上記の画像では19,735円

「この数字が大きい方が良いのかな?」
「高くなってるから今から買い始めるのは良くないのかな?」

そんな疑問を持ったことがある人もいますよね。

この数字を「基準価額」と言いますが、この仕組みを正しく理解できている人は少ない印象です。

今回は
①よくある誤解
②具体的な例
を使ってこの数字の意味をお伝えします✨

「基準価額」を理解すると、投資信託への理解がかな~り深まります。ぜひ最後まで一緒に勉強しましょう🔥

【単語解説】「投資信託=ファンド」です。

🔻そもそも投資信託(ファンド)とは?

目次

基準価額とは?わかりやすく解説

基準価額は簡単に言うと
「投資信託の1口(または1万口)あたりの価額」のことです。

1口を表す時と1万口を表す時の2パターンあります

基準価額は以下の数式で決まります。

ファンドで運用されている資産の総額(純資産総額)を、
全員が持っている口数(総口数)で割ることで基準価額は計算されます。

例えば、株価が上がると純資産総額が大きくなる。つまり、分子(分数の上の部分)が大きくなるので、基準価額も上がるということになります。

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1口あたりの価額が決まっていることによって、
①買うときに手に入る口数
②売るときに受け取れる金額

などを計算することができます。

(一般的には、基準価額1万口の金額が表記されます)

・買う時の例
「基準価額が1万口あたり10,000円」のとき

10,000円分購入すると10,000口が手に入り、
20,000円分購入すると20,000口が手に入ります。

・売る時の例
「基準価額が1万口あたり20,000円」のとき

10,000口売却すると20,000円、
20,000口売却すると40,000円になります。

基準価額についてだいたい理解できましたか?

次に、基準価額に関する2つのよくある勘違いを紹介します!

よくある誤解①「基準価額は高いほうがいい」

【重要】投資信託は基準価額1万口あたり10,000円で運用がスタートします。

つまり、基準価額が高いのは運用が優秀だからではなく、そのファンドが昔から運用されていることが理由かもしれません。

逆に言うと、優秀なファンドでも、運用が始まったのが最近であれば、まだ基準価額は低いかもしれません。基準価額の数字を見ただけではリターンの良し悪しは判断できないということです。

実際のファンドを例に説明します。

①「eMAXIS 日経225インデックス」
②「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」
というファンドがあり、

2023年10月23日の1万口あたりの基準価額はそれぞれ
①37,259円
②22,599円 です。

一見すると、基準価額の高い前者の方がリターンが優れているように感じるかもしれません。

しかし、
投資した日を5年前の同じ日に、
投資金額を同じ100万円に
揃えて比較すると…

基準価額の低い「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の方が5年間のリターンが良いことがわかります。

※使用したアプリはウエルスアドバイザー社の「My 投資信託

これは、2つのファンドのリターンを比較するために、基準となる日を決め、その期間の基準価額の「上昇率」を比べています。

基準価額は「額」ではなく「率」で考えることが大事!

※この考えは次の「よくある誤解②」の理解にも役立ちます!

「eMAXIS 日経225インデックス」は「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の運用がスタートする9年以上前から運用されています。このケースでは前者の方が後者よりも基準価額が高くなっているのは、運用期間が長いからと言えます。

よくある誤解②「基準価額が高い時に買うべきでない」

「基準価額が高くて今更買えない…」
「基準価額が高いから伸びる余地が無さそう😭」

これが2つ目のよくある誤解です。例を用いて説明します。

今、基準価額が10,000円のAファンドと、基準価額が40,000円のBファンドがあり、どちらも日経平均株価と完全に同じ動きをすると仮定します。

皆さまはどちらを買った方が増えやすいと思いますか?

「基準価額が4倍のBファンドを買うべきだ!」

「Aファンドの方が基準価額が安くてたくさん口数が買えるから良い!」

そう思う方もいるかもしれませんが、それは勘違い。

結果はどちらも同じです💰

日経平均株価が1%上がると、Aファンドは+100円の10,100円、Bファンドは+400円の40,400円になります。

先ほども言いましたが…

基準価額は「額」ではなく「率」で考えることが大事!

+100円と+400円。金額は違えど、どちらも前日の基準価額と比べて1%増えます。

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もう少し具体的に見てみましょう👀

それぞれのファンドを100万円分購入すると、Aファンドは100万口、Bファンドは25万口が手に入ります。(Bファンドは基準価額が4倍なので買える口数は4分の1)

Aファンドの基準価額が1%上昇し、
10,000円→10,100円になると…
100(万口)×10,100(円)=1,010,000円

Bファンドの基準価額が1%上昇し、
40,000円→40,400円になると…
25(万口)×40,400(円)=1,010,000円

結果はどちらも同じ
1,000,000円→1,010,000円となります。

買う時の基準価額が高いか安いかは、リターンには何も影響を与えません。

①ファンドが何に投資をしているか
②手数料がいくらか

この2点でリターンは決まることを覚えておきましょう!

基準価額についてのまとめ

・「基準価額」は名前の通り、あくまで計算の基準になる価額
・今の基準価額が高いか低いかで、良いファンドかどうかは判断できない。
・買うときの基準価額が高いか低いかでリターンが変わるということはない。
・ファンド選びで大事なのは以下の3つ。目論見書を確認してファンドを選びましょう!

①何に投資しているか
②どういうリスクがあるのか
③手数料はいくらなのか

「投資信託の基礎」シリーズは全3編で完結予定です。

① 基準価額とは?
② 信託報酬とは?
③ 分配金とは?

この3つを理解すると投資信託を本当の意味で理解できます。ぜひ続編もお楽しみに。

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(おわり)

執筆:SH(金融機関勤務歴10年)

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この記事を書いた人

【お金を身近に!】 1999年生まれの投資家&Kajiba(株)社長です。重要だけど学校では教えてもらえない「お金」を楽しく分かりやすく解説!

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